2022年筑波大駒場の問題です。
3種類の固体A、B、Cがあり、しょう酸カリウム、ホウ酸、塩化ナトリウムのどれかである。これらの薬品が水にとける量は、水の温度によって表のように変化する。この表を参考にして、実験1~3を行い、どの固体であるかを調べた。後に続く各問いに答えなさい。
【実験1】3つのビーカーに30°Cの水25グラムを入れた。ひとつのビーカーには固体Aを5グラム、もうひとつのビーカーには固体Bを5グラム、残りのビーカーには固体Cを5グラム入れ、よくかき混ぜた。
【実験2】固体がすべてとけたビーカーに、さらに同じ種類の固体を( Y )グラム加えたところ、どのビーカーでも固体がとけきれずに残った。
【実験3】すべてのビーカーの水の温度を40℃まで上げた。
1.実験1で固体がすべてとけた薬品はどれか。すべて選びなさい。
ア しょう酸カリウム イ ホウ酸 ウ 塩化ナトリウム
2.実験2のYについて考える。次の値のうち、実験3で固体の区別ができ、最も値が小さいものはどれですか。
ア 2.5 イ 7.5 ウ 10 エ 15 オ 30 カ 60
【解説と解答】
1 実験1は水25gで行っているので、表からしょう酸カリウムは11.4g、ホウ酸は1.7g、塩化ナトリウムは9.525g溶けるので、5g以上溶けるのはアとウ
(答え)アウ
2 しょう酸カリウムは6.4g入れても溶け残りがないので、6.4g以上いれないとすべてが溶け残りません。
一方40℃に温度を上げた時、しょう酸カリウムは15.975gとけ、ホウ酸は2.225gとけ、塩化ナトリウムは9.575g溶けます。
7.5g入れると12.5gとなりしょう酸カリウムと塩化ナトリウムの区別がつくので、答えは7.5g
(答え)イ
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