2014年暁星中学の問題です。
一年を「春・夏・秋・冬」の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分け「24の期間」に名前をつけたものを「二十四節気」といい、現在でも季節の節目(ふしめ)を示す言葉として用いられています。
下の表は、「二十四節気」を示しています。以下の各問いに答えなさい。
二十四節気
問1.表の(1)~(3)にあてはまる「二十四節気」を、次のア~カより選び、記号で答えなさい。
ア.小雪(しょうせつ):わずかに雪がふりはじめるころ。
イ.穀雨(こくう):暖かい雨がふり、秋にまかれた「こくもつ」がよぐ育つころ。
ウ.芭種(ぼうしゅ)「こくもつ」の種子・苗をまく(うえる)のにちょうどよいころ。
エ.大暑(たいしょ):暑さが一番きびしいころ。
オ.大寒(だいかん):寒さが一番きびしいころ。、
カ.啓蟄(けいちつ):「冬ごもりをしていた虫」がはい出してくるころ。
問2 問1のイおよびウの文中の下線部の「こくもつ」の代表的なものを、それぞれ1つ答えなさい。
(注)この問題中の「こくもつ」は、頴(えい)の先端に芒(のぎ)とよばれるとげ状のとっきがあるものをさしています。
問3 問1のカの文中の下線部「冬ごもりをしていた虫」は、いろいろな姿で冬を越しています。次の昆虫A~Cはどのような姿で冬をこしていますか。それぞれ適するものを、下の解答群より1つずつ選び、記号で答えなさい。
A テントウムシ B オオカマキリ C アゲハチョウ
〔解答群〕
ア.卵(たまご) イ.幼虫 ウ.さなぎ エ.成虫
問4 冬の季節は植物にとっても「きびしい季節」です。そこで、植物はそれぞれ気温の低い冬をのりきるためにさまざまな工夫をしています。次の文A~Cで説明した植物に当てはまるものを、下の解答群より1つずつ選び、記号で答えなさい。
A 葉を地表面にはうように広げて、日光を受け温まりやすくしてすごす。
B 地上部を枯らして、温度変化が少ない地下で茎・根・球根などの形ですごす。
C それまでのからだは枯れてしまい、種子という形で冬をのりきる。
〔解答群〕 ア.アサガオ イ.ジャガイモ ウ.ヤマザクラ
エ タンポポ
問5 表の(4)と(5)に入る、「二十四節気」を漢字二字で答えなさい。
【解説と解答】
出題の意図として二十四節気をすべて知っていることは当然前提としてはいないでしょう。
ただ日本には四季があり、その四季の移り変わりの中で動植物も過ごし方を変えていくわけで、その姿を見てまた季節を感じ季節に合う生活の準備をしてきたわけですから、小学生としてもある程度は知っていてほしいという願いがあるのだろうと思います。
が、まずは全部並べてしまいましょう。
一般に立春をスタートとすることが多いですが、表は問題に合わせて1月の小寒から始めています。
雨水は立春後、陽気が良くなり、雪や氷が溶けて水にかわり大地を潤す時期をいい、その後が啓蟄で冬ごもりをしていた虫たちが出てきます。
春分で春を本格的に迎え、清明はすべての生き物が生き生きとし始める時期を表します。
そして穀物を潤す雨の時期となり、立夏。
小満は植物が次第に伸びて大地をおおうようになることをいい、芒種でいよいよ穀物を植え始めます。
夏至を過ぎて小暑が梅雨明け。どんどん暑くなって大暑が一年で最も暑い時期。
そこから立秋を迎え、処暑は暑さがおさまり、白露で露が見え始めます。
秋分で秋のお彼岸を迎え、寒露はそろそろ秋が深まり草に冷たい露が見られる時期。
霜降で霜がおり、立冬を迎えいよいよ冬。
小雪で雪が降り始め、大雪で雪が降り積もるようになり、冬至を迎えます。
そして1月は寒の入りで小寒。そして1年で一番寒気が厳しい大寒を迎えるわけです。
全部覚える必要は当然ありませんが、こういう流れを知っていることは大事だろうと思います。
問1
(答え)(1)カ (2)イ (3)ウ
問2
こくもつですが、イは秋にまくので小麦、ウは稲となります。
(答え)イ 小麦 ウ 稲
問3
テントウムシは成虫で、オオカマキリは卵で、アゲハはさなぎで冬を越します。
(答え)A エ B ア C ウ
問4
Aはロゼット葉ですからタンポポ。
Bは地下茎で冬を越すジャガイモ。
Cは種子で冬を越すのでアサガオ。
(答え)A エ B イ C ア
問5
(4)は6月の後半ですから、夏至。(5)は9月後半ですから秋分です。
(答え)(4)夏至 (5)秋分
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