この時期に来て、急に成績が下がる子がいます。
模擬試験の結果が悪い。で、過去問のできもいまひとつ。さらに塾の演習プリントの○がつかない。
こうなってくると、本人も自分が書いている答えが正しいのか、だんだん不安になってくる。勢いがあるときというのは、「これが間違っているわけがない」ぐらいの感じで答えを書いていくのですが、スランプになると書いている答えが合っているような気がしなくなってくるものです。
しかしながら、本当は考える力や、これまでの勉強が消えたわけではない。
迷いがあるから、間違える。そしてさらに自信をなくす、という悪循環になっていくわけです。
そういうときは、しばらくテストというものから離れてみる。
そして、できるんだ、ということを確認させるようにします。やさしい学校の問題を何問かずつ出していきながら、できるということを確認する。「ほら、また間違えた」なんて言わない。なるべく○がつくように、つくように仕向けていく。
これは勉強ではありません。どちらかといえば治療。
たった12年間しか生きていない子が、自分を信じられなくなったら、そこから出てくるのには相当なエネルギーが必要になってくる。だから、多少大げさでも、ミエミエでも良いからできるんだ、ということを繰り返し言う。
「でも、ミスが多いんだけどね」
なんて言ってはいけません。ミエミエだと思っても「できるんだ」と言い続ける。言い続けることで、もしかするとできるかも、と思えるようになれば、スランプは脱します。ただ、人間、悪い方に考えるのは簡単だからなかなか切り替わらない。
これは大人もそうですが、ネガティブな考え方の方が常識的なのです。「成績が下がってきたら、やはり本当に力がついていないんだから、これは落ちるねえ」と普通考えるでしょう。
だからマイナス方向に加速度的に進むようになってしまうのです。これにストップをかけるのはなかなか容易ではないが、本来、できたことなのだから、できたのだ、と言い続けるしかない。そして実際にできることを何度も確認させていくことで、自信を取り戻すしかないのです。
自信を取り戻す治療をしないといけない、と思って対処してください。
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