塾や予備校が医学部受験に力をいれるわけ

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大学受験の中でもやはり医学部の受験は特殊でしょう。

基本的に大学受験は国公立と私立に分かれるが、私大医学部の授業料はやはり相当高い。病院の跡取りみたいなことでもないと、なかなか踏み切れる金額ではありません。したがって、国公立の医学部をまず狙うことになります。

ところが国公立の医学部の定員はやはり少ない。これはやはり医者を育てるのに、相当コストがかかるからです。だからおいそれと定員を増やすことができない。

したがって定員枠や偏差値の状況を見ながら、関東の受験生が地方の国公立大学の医学部を受験する。学生が全国の国公立大学をめざすわけです。これは非常に特殊です。

国公立大学の法学部をめざす学生は関西なら、やはり関西の国公立を狙うでしょう。地方の大学の法学部は特殊な事情がない限りあまり選択しない。しかし、医学部はそうではなくすべての国公立大学の医学部が対象となる。

一方、地方の大学としてはやはり地方に根付いてくれる医者を育てたいと思うところはあるわけで、そうなると地方枠をある程度取ろうという動きもあるので、また入試が厳しくなったりする。

浪人の数は激減しましたが、この分野はやはり浪人生がまだまだ多い。塾や予備校も医学部の受験に関しては相当力をいれているのは、やはり潜在的に競争が厳しいからに他ならないわけです。

文部科学省の方ではなるべく医学部の定員を増やしたいところではあるのですが、しかし医者になった後は厚生労働省の所管になり、例えば臨床研修の予算は厚生労働省ですから、医学部の卒業生が増えても国家試験の合格枠が増えなかったりするアンバランスもあります。

だから、少子化が続くにもかかわらず、医学部受験はまだまだ厳しいものが続くでしょう。その分、塾や予備校が最近、医学部、医学部といっているのは、ここだけまだ競争が本当に厳しいからなのです。その分、対策に費用を家庭がかけてくれる部分が他の学部に比べて大きいのです。

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