傾斜配点

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灘中学の場合、社会の試験がありません。1日目が算数、国語、理科。そして2日目が算数と国語。

実はいろいろな学校の配点を見ていると、やはり算数と国語の方が配点が理科社会を上回る学校がほとんどなのです。その割合はいろいろなのですが、やはり算数と国語を重視している。

だから塾も算数や国語の授業数の方が多いのです。

では、なぜそうなのか?

中学に入った後、子どもたちはさらに勉強を続けていきます。で勉強を教えていく中で、やはり子どもたちに必要なのは「考える力」と「読み、表現する力」だからなのです。まあ、昔から「読み書き、そろばん」というのがひとつの基礎力みたいなことになっているわけで、中学入試の場合も同じでしょう。

だから、最初のうちはその2教科をしっかり伸ばすことが重要なのです。算数は以前から合格者平均点と不合格者平均点の差が一番大きくなるので、算数ができれば合格しやすい、と言われました。ただ、これは配点の問題もある。算数は難しくするとたくさんの問題を解くことはできない。必然、答える小問が少なくなる分、1問に対する配点が大きくなる。理科、社会が1問1点とかいう配点になりやすいのに対して、算数は3点とか5点とか、まあ、そのくらいの点数になるわけだから、差がつきやすくなるわけですが、しかし、だからできるに越したことはありません。

ただ、最近感じているのはやはり国語の力です。算数も問題文を読み解けなければ答えは出ないし、理科や社会でも近年問題文が非常に長くなってきた。国語はもちろん読む文章が長い。だから、その長い文章をしっかり読んで、その内容を的確に理解して、問題を解くという力は非常に大事です。ただ、これをつけるのには時間がかかる。

ひとつには語彙の問題があります。小学校4年生が持っている語彙はまだまだ少ない。しかし中学入試に出る文章の語彙はかなり広範囲になるから、それをしっかり使いこなさなければならないので、コツコツと文章読解の練習をしていかなければなりません。

5年生の前半ぐらいまでは、やはり算数と国語にかなりの時間を割いて良いのではないかと思われるのですが、しかし、組み分けテストなどではちょっと国語をやったからといって点数がすぐ跳ね上がるわけではないので、どうしても後回しにされる。これが今の子どもたちの国語力の成長を遅らせている原因のようにも思えます。

志望校がどういう配点であるかによって、どういう力をつけなければいけないか、は多少なりとも違ってくるわけですが、しかし、算数と国語はやはりその根幹になる科目ではあるので、できる限り時間をかけてほしいと思います。

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