第40回 急いで解く?

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模擬試験で、試験時間内に全部解き終わらない生徒はたくさんいます。

しかし、空欄はやはりもったいない。だから何とか答えを書きなさい、という話になるのですが、だからといって、あわててやってもろくなことがないというのが現実ではないでしょうか?あわてれば当然ミスがでやすくなります。むしろ自分ができる問題を選んで、その正解率を上げる方がやはり合格への近道ではないかと私は思います。

そんなとき、あるご相談を受けました。教科は国語。やはり模擬試験で空欄が多いので、問題文を斜め読みして、問題のところだけしっかり読んで、解いていくというやり方を試してみたら?ということだったそうです。

これは我々が子どもたちの質問に答えるときに、あまり時間がないとやる方法ですが、決して薦めるものではありません。やはり間違いがおきやすいくなる。大事な部分を読み飛ばしてしまう可能性が高いからです。

国語のテストでは、まず知識をやり、次に問題文が短い、あるいは問題数が少ない方の長文読解から手をつけるというのが常套手段です。しかしこれを上手にやる子もまだまだ多くはない。多分、最初から読んでしまっている生徒が多いのではないでしょうか。むしろこちらの方をしっかりマスターして、実際の長文読解はやはりていねいに読んでいくにこしたことはないと思います。

これから受験まで、私が一番重要視するのは「正解率」です。これはどの教科でも同じ。答えを出した問題の正解率を上げていく、ていねいさを身につけていく、こちらの方に注力してほしいと思います。

せいてはことを仕損じる、急がば回れというではありませんか。

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