■日本人の主食は米です。近年、私たちの食生活が西洋化したとはいえ、やはり日本人は「米」が大好きな国民といえるでしょう。ではこの米はいつ日本に入ってきたのでしょうか。
■説はいろいろありますが、今から2000年~2300年前といわれています。それまでの日本人は、狩猟を生活の基礎にしていました。動物をとったり、魚や貝をとって生活していたのです。
■ところが米作りが日本に入ってから、日本人の生活は大きく変わりました。そこで問題。
■米作りが日本に入ってきて、日本人の生活はどうかわってでしょうか。簡単に説明しなさい。
■一番大きな変化はこれまで狩りをして移動していた日本人が、定住を始めたことでしょう。なぜ定住を始めたかといえば、当然、米をつくるための田んぼを作らなければならなかったからです。田んぼのまわりに家を建てることによって、人々は定住することを覚え、そして村ができました。村の中では米を作る技術を持っている人と、そうでない人の差ができて、貧富の差もうまれるようになりました。そして村と村が争いをはじめ、やがて日本にもいくつかの国家が生まれてくることになります。邪馬台国もそのひとつなのです。
(平成18年4月8日)