第4回 1週間の計画を立てる

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■家庭で子供の学習の面倒をみる場合、子供のそばにずっとついているわけにはいきませんから1週間の計画をたてて、帰宅後その成果を確認するというやり方をとるのが一般的になります。 したがって計画を前もって立てておく必要があるわけですが、これにも工夫が必要です。

■ まず勉強する内容を決めます。計画を立てる段階では、いろいろなことができそうな気がするものですが、実際に子供たちは忙しいものなのです。習い事があったり、スポーツクラブがあったり、友達と遊ぶのも大事なことです。したがって、あれもこれもと考えがちですが、最初の段階では少し少なめだと思うくらいでちょうどいいでしょう。

■また科目も4教科均等ではないほうが良いと思います。特に4.5年生の間は算数の学習時間をなるべく長くしておくことがポイントです。中学入試では、算数ができる生徒の合格率が高いので、なるべく算数が得意にしておきたいところです。その意味でも、絶対的な時間を長くしておくことだろうと思います。

■さて、実際に計画を書き出すときに、「この日は算数」では、やり方が具体的でないので、子供たちも困惑します。学習の指示は具体的でなければなりません。この問題集のこのページをやるというような具体的な学習内容を決めてあげてください。

■算数の学習の場合、問題をやってもらう場面が多くなると思いますが、その際、ノートに式や計算を書いて記録を残してもらうことが大事です。特にできる子供は、自分の頭の中で考えが進んでいくので、こういうことをいやがる傾向にありますが、最初からくせをつけておかないと、後に問題が難しくなったとき、ミスが多くなります。あとで、その式を見れば、子供がどこまでわかっているのか、わかりますから、とにかく過程を書き残すくせはつけてください。

■最初に計画を作ってみて、実際にやってみると、やり残しが多くなる可能性があります。これは計画が妥当だったのか、もう一度考えてみる必要があります。中学受験に関して動機づけができているお子さんならまだしも、大抵の子供たちは、まだまだ勉強よりもやりたいことはたくさんあります。ですから本当に実行できる計画を立ててください。やり切れれば、子供たちにも自信がでてきますし、意欲も強くなります。

■ご自宅に帰って、子供たちの勉強を確認するとき、とにかく、「ほめることば」を多くしましょう。これは意識的に多くしようと思わないとうまくいきません。どうしてもノートをみれば、注意することが目につくものです。それを直接子供に言ってしまうと、せっかく「ほめてもらおう」と思っていた子供の気持ちを台無しにしてしまいます。2つほめて、1つ注意するくらいの気持ちで、お話してあげてください。

(平成15年4月20日)

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