ここまで、いろいろ準備を重ねてきたが、どうしてもある教科の成績が上がらないという場合があります。
課題はそれぞれで、算数の場合もあれば、社会の場合もありますが、なかなかできるようにならない。社会などは覚えればいいじゃないか、とつい思ってしまいがちですが、しかし、なかなか覚えられない。
こういう子どもたちにはひとつ、大きな欠点があります。
それは「思い込み」。
自分は社会はできないと思い込んでしまう。算数が不得意だと思い込んでしまっているから、なかなか努力が続かない。つい、得意な科目の方へ勉強の比重が移ってしまいがちです。4・5年生の時は特定の教科だけを先に進ませる、という勉強法は効果があります。しかし、最後の場面ではもはやがんばるしかない。
で、こういうときに、いくつか小さな目標を作ることです。いろいろなことをやらせようと思っても、なかなかできないから、目標を小分けにします。
例えば暗記のテキストは細かくページを割けて5つぐらいに絞る。あるいはレベルで分けてもいいかもしれない。算数などは基本問題だけまずできるようにしよう、ということでもいいかもしれません。今の中学入試では科目別足切をやる学校はほとんどありません。多くが総合点だけで決まります。だから、不得意な科目でも、取れる分はちゃんと取りに行く必要はあるので、できる範囲をある程度限定して計算する。
例えば社会が不得意な子がいたとして、300点満点の試験で200点取らなければならないとしたら、どうとるかを具体的に考える。今の時点で社会は50点満点で20点ぐらいしかとれない。しかし、算数や国語は70点ぐらいはとれる。理科も35点。
そうすると合計は195点になります。ということはあと5点です。そうなるとあと5点をどの科目でプラスすることを考えてみれば良いのです。つまり、社会が35点取れなくてもいい。半分とれるだけでいいわけだから、できることを限定して最後の時間を使うことができるでしょう。
そして、小さい目標をクリアして、何とか子どもたちの「思い込み」を解消することです。「できない」と思うよりは「多少はできるようになった」と思えるようにしたい。そのためには小さな目標をクリアする。全部できなくて構わない。いけるところまでで良いので、クリアする実績を作ってください。最後の5点や10点はそれでカバーすることは可能です。
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