記述の採点をしていると、勝手な思い込みで書いていたり、言葉が不足している答案をよく見かけます。
本人はなんとなくはわかっているようですが、しかしそれを相手に伝えようとする気持ちが不足している、だから勝手きままに書いて「わかっている」ことが採点者に伝わらない。
答案というのは、自分が何を理解したのかを採点者に伝えられなければいけないのです。単に答えを書くだけなら、YESかNOかですが、途中の考え方を記述で書いたり、あるいは登場人物の心情を説明する場合は、何がわかったのか、どういう考え方をしたのか、その過程をなるべく詳しく書いていく必要があるわけです。
「わかってもらいたい」という気持ちが文章に出る子は、大方合格します。逆にその気持ちがない子は、伝わってこない。「何を言いたいのか?」が見えてきません。
過去問を練習したり、記述問題を練習したりするとき、まずは「わかってもらいたい」という気持ちをしっかり持たせて練習させてください。
でないと、時間の無駄になることが多いものです。