中学受験というと、かつては首都圏や関西圏の話、という感じが強かったと思います。
地方では、高校受験が中心。小学校を卒業したら地元の中学に進み、そこから高校入試を目指す、という流れがごく普通でした。
ところが、最近は少しずつ様子が変わってきています。
ひとつのきっかけは、公立中高一貫校が各地にできたことでしょう。
それまで中学受験というものがあまり身近ではなかった地域でも、「公立で中高一貫なら受けてみようか」という家庭が出てきた。すると、それに合わせて私立中学も動き始める。中高一貫の仕組みを強めたり、入試の形を工夫したりする学校も増えてきました。
つまり、中学受験はもう大都市だけのものではなくなってきているのです。
もちろん、首都圏のように、毎週テストがあり、偏差値表をにらみながら志望校を決めていく、という地域ばかりではありません。むしろ地方の場合は、学校の数も限られていますし、受験する学校もある程度絞られます。
だからこそ、やみくもに大都市型の受験勉強をまねる必要はありません。
地方の中学受験では、まず「どの学校を受けるのか」をはっきりさせることが大事です。公立中高一貫校なのか、私立中学なのか。適性検査型なのか、教科型なのか。それによって、準備の仕方はかなり変わります。
首都圏の受験勉強をそのまま持ち込むと、量ばかり多くなって、子どもが疲れてしまうことがあります。逆に、地元の入試に必要なことをきちんと整理すれば、家庭で進められることも少なくありません。
中学受験は、早くから塾に入れて、たくさん宿題をこなせば良い、というものではありません。
特に地方の場合は、家庭の方針や子どもの性格に合わせて、かなり柔軟に組み立てることができます。オンライン教材を使う、必要なところだけ個別に見てもらう、過去問を早めに見て準備の方向を決める。そういうやり方も十分に考えられます。
大事なのは、「うちの地域ではどういう選択肢があるのか」「わが子にはどの道が合うのか」を、早めに見ておくことです。
中学受験は、子どもを追い込むためのものではありません。子どもに合う学校、合う環境を探すためのひとつの方法です。
地方からの中学受験は、まだ情報が十分ではない地域もあります。しかし、その分、必要なことをきちんと整理すれば、無理のない受験準備は十分に可能です。
今のやり方が少し合わないと感じる場合は、家庭で進めやすい形に切り替えることも大事です。こちらもあわせてご覧ください。
