6年生はこの時期、ずいぶんたくさんの問題を解いているように思うのです。過去問もやるし、塾でも演習のプリントが渡されて、問題を解いている。以前のように新しい事項を勉強するのとは違います。演習形式だから解く問題数は明らかに増えているはずです。
でも成績が伸び悩む子がいます。
やはり量が足りないのか?
いいえ、むしろ質が足りないのでしょう。
あれもやらないと、これもやらないと、というので、どんどんやることは膨らんでいるが、その実ちゃんと身についているかというと、そこが怪しくなりつつある。
受験勉強は切りがありません。やろうと思えばやれることはたくさんあるでしょう。
しかし、子どもたちの時間は限られているし、また実際に覚えられること、身につけられることにも限界がある。
終わらなければいけない、ばっかりになっていると「本当にわかっているのか?」ということが軽視されてくる。だから言葉は悪いが「ざるで水をすくっている」状態になるのです。
たしかにやる問題が増えれば、いろいろな問題に対応することができるようになります。ただ、すべてのパターンを網羅する、ということはできないのです。
ある程度、経験値は増えていなければならないが、やはり、その場で問題文を読み取り、しっかり考えて、解法を探し、答えを書くという一連の作業が正確にできないといけない。
そのための力を養うのであって、過去のデータベースから似たような問題を思い起こして、あれと同じパターンだといって解いているわけではないのです。
たくさん勉強しているのに、成績が上がらないとしたら、それはひとつひとつの精度が上がっていないと見るべきでしょう。
量も大事だが、やはり最も大事なのは質です。
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