努力する力

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中学受験をする過程で、もし「努力する力」が子供に備われば、別に合格しなくてもいいのでは、と思うことが良くあります。

むしろ残念だった結果をばねに、次の目標に向かって努力を始めるほうが子どもがよほどしっかりするし、成長する。努力してもうまくいかないことがある、ということを知ることは悪いことではない。そういうことがあっても、それでも目標を達成するためにはそれなりに努力をしなければならない、とわかっていて、それを黙々とやることができるのであれば、もうこの先さほど心配することはなくなるわけです。

一方、合格してもいい気になって、努力しないようになってしまえばそれは「合格して失敗する子」になるわけで、そうなるとやはり大事な時期をしばらく損するかもしれない。損してもそのあと持ち直せばいいわけですが、どうせなら、努力を続けてもらった方が良いわけです。

その意味で、結果を気にするよりも、普段努力してがんばっていることを評価してあげる方が良いでしょう。結果を問いすぎると、「やってもどうせ無理だから」みたいな考えを持ちやすくなる。これは努力する力がなくなってしまうきっかけになるので、やはりプロセスを評価していった方が子どもたちの成長につながるのではないかと思います。
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