第20回 夏休みの折り返し点で(1)

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    夏休みも前半が終了というところでしょうか。ここで、ぜひ夏休み前半を振り返ってみてください。後半に向けて、整理すべきことがいくつかあります。
    6年生の場合
    だいたい全体のカリキュラムの中で、重要だと思われる点が復習できたとすれば、ここから演習をしていく必要があります。最近の入試は、理論がわかったからといってできる問題ばかりではない。むしろ、それをどう使っていくのか、ということを問う問題が多い。だから、知識を整理するだけではだめで、それをどう使って問題を解いていくかということが必要になります。
    一つの例をあげましょう。昨日、私の授業は天体でした。月の満ち欠け、太陽の日周運動、年周運動、天体の動きなどが重要事項ですが、実際に入試問題をやってみると、まあ、本当にいろいろです。
    例えば月の満ち欠けについても、太陽の光の位置を変えたり、ブログでご紹介した月から見た地球を考えたり。南半球と北半球での月の満ち欠けの見え方の違いだったり。つまり単純な問題はそう多くはない。知っていることよりも、それを使えること、あるいはそこからどう考えるかということを練習していかなければならないのです。
    私はあまり復習に時間をかけるばかりではいけないと思っていて、昨日はまとめもそこそこにいろいろな問題を解いていきました。実際に、問題を解くために知っている知識をどうやって使えばいいのか、まだまだ見当がつきにくい時期です。だから、知識を教えるのではなく、考え方を教えます。
    地球から月を見る図は月から地球を見る場合にも使える。単純に視点を月に持っていって、太陽の光の位置から地球のどの部分が影に入るのか、見れば言いだけの話です。そういう説明を聞いて、子どもたちは
    「なんだ、そういうことか」
    という反応が一番多い。つまり、わかっていて、わかっていない。しかし、使い方を経験すると、自分でもいろいろな使い方が見えてくる。だから、演習が必要なのです。
    と長くなりましたが、だから演習の時間に移っていけるのか、どの分野なら移っていけるか、などを具体的に考えてスケジュールを見直してください。
    もうひとつは過去問。来週、過去問の特別授業をしますが、過去問はただ解けばいいという話ではない。どういう問題が出て、どういう風に対策をすべきなのか、まずは子どもが考える機会を作ってあげたいと思っているのです。その上で、今後の勉強の指針を立てる必要があるわけです。後半はぜひ過去問にあたる時間をなるべく多くしてほしいと思います。
    このお話はもう少し続きを。

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