酸素に関する問題

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2014年巣鴨中学の問題です。


次の実験に関連する問いに答えなさい。
 実験 3%の過酸化水素水10cm3に、粉末の二酸化マンガンを色々な重さで加え、そのとき発生した酸素の体積を測定したところ、次のような結果が得られました。なお、計算の答えは、小数点以下第2位を四捨五入して書きなさい。

問1 うすい過酸化水素水は、一般の家庭でも利用されています。その利用方法を、次のア~エから1つ選びなさい。
  ア.うがい薬    イ.せっけん    ウ.かぜ薬      エ.消毒薬

問2 酸素に関する文として正しいものを、次のア~エから1つ選びなさい。
 ア・燃料電池の原料として利用される。
 イ・水酸化ナトリウム水溶液こ通じると食塩が生じる。
 ウ・石灰水に通じると白くにごる。   
 エ.緑色のBTB液に通じると、BTB液が黄色になる。

問3 実験の操作1を、粉末状の二酸化マンガンの代わりに、かたまり状のものを用いて行うと、酸素の発生が遅くなりました。より速く酸素を発生させる方法として適するものを、次のア~エからすべて選びなさい。
 ア. より濃い過酸化水素水を用いる
 イ. 二酸化マンガンの量を増やす
 ウ. 過酸化水素水を冷やしておく
 エ. 二酸化マンガンに水素を充分に吹き付けておく。

間4 実験の操作2の反応が終わるまでの時間として最も適するものを、次のア~カから1つ選びなさい。
  ア.1分52秒    イ.2分15秒    ウ.3分04秒    エ.3分52秒
  オ.4分27秒    カ.5分11秒

問5 操作3で、二酸化マンガンを加えてから発生した酸素は、30秒後には50cm3に、1分後には81cm3になりました。

(1)実験開始直後から30秒間に発生する酸素の体積は、実験終了直前の30秒間に発生する酸素の体積のおよそ何倍になりますか。
(2)(1)のようになるのはなぜですか。その理由として適するものを、次のア~エから1つ選びなさい。
 ア.発生した酸素の中に水蒸気が混ざってしまうため
 イ.酸素が発生するにつれて、過酸化水素水がだんだん濃くなっていくため
 ウ.酸素が発生するにつれて、過酸化水素水がだんだん薄くなっていくため
 エ.二酸化マンガンが反応しにくくなるため

問6 酸素はものを燃やすために必要な気体です。炭を完全に燃やすと、気体Ⅹが発生します。

(1)大気中の気体Ⅹの増加によって生じる環境問題を、次のア~オから1つ選びなさい。
 ア.酸性雨  イ.地球温暖化  ウ.地盤沈下  エ.オゾン層の遠
 オ.光化学スモッグ

(2)燃やしても気体Ⅹが発生しないものを、次のア~オから1つ選びなさい。

 ア・ガソリン  イ.紙  ウ.ろうそく  エ.アルコール  オ.スチールウール

(3)気体Ⅹを満たした500cm3のふたつきのビンがあります。重さを量ると、110.8gでした。ふたを開けて水を満たし、ふたをして重さを量ると609.7gでした。次にふたを開けて水を捨て、ビンを乾
 かしてからふたを閉めて重さを量ると110.42gでした。気体Ⅹの1cm3の重さは空気のそれの何倍ですか。なお、水1cm3の重さは1gです。
(4)(3)の空気は、ちっ素と酸素が体積比4:1で混合した気体です。また、同じ体積のちっ素と酸素の重さの比は7:8です。気体Ⅹの1cm3の重さは酸素のそれの何倍ですか。


【解説と解答】
問1 過酸化水素水はオキシドールですから、消毒薬です。
(答え)エ

問2 酸素は、燃料電池の原料として利用されます。
(答え)ア

問3 二酸化マンガンは触媒ですから、過酸化水素水がふれる面積が広いほどよく発生します。
したがって過酸化水素水の濃度を濃くするか、二酸化マンガンを増やせば良いことになります。
(答え)ア、イ

問4 
操作1は449秒で98cm3の酸素。操作3は92秒で100cm3
449÷5=89.8秒 89.8×$$\frac{100}{98}$$=91.6秒ですから、時間はほぼ、二酸化マンガンと酸素の量に比例しています。
したがって449×$$\frac{2}{5}$$××$$\frac{97}{98}$$≒178ですから、ウの3分04秒が近い値になるでしょう。
(答え)ウ

問5 
(1)最後の32秒で出た酸素は100-81=19cm3ですから、50÷19=2.63・・・≒2.6倍になります。
(答え)2.6倍

(2)酸素が出る量が減るのは、過酸化水素水が酸素を出して薄くなるからでうs。
(答え)ウ

問6
酸素でものを燃やして発生するのは二酸化炭素です。
(1)したがって温暖化が問題になります。
(答え)イ

(2)炭素がないものを燃やしても二酸化炭素はできません。この場合はスチールウールです。
(答え)オ

(3)最初500cm3の二酸化炭素がありました。この重さとびんの重さの合計が110.8gです。
ここに水を500cm3入れると、500g増えます。
空気+びん=110.42
水+びん=609.7g
二酸化炭素+びん=110.8g

水は500g入ったので、びんの重さは609.7-500=109.7g
二酸化炭素の重さは110.8-109.7=1.1g
空気の重さは110.42-109.7=0.72g
1.1÷0.72=1.527・・・≒1.5倍
(答え)1.5倍

(4)空気中の体積比が窒素:酸素=4:1 同じ体積の重さの比が窒素:酸素=7:8ですから、空気中の重さの比は窒素:酸素=4×7:1×8=28:8=7:2
ある体積の空気の重さを1とすると、二酸化炭素は1.5 酸素は$$\frac{2}{9}$$×5=$$\frac{10}{9}$$

1.5÷$$\frac{10}{9}$$=1.35≒1.4倍
(答え)1.4倍

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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