後半に向けて

中学受験をこれから進めるにあたり、保護者の心構えとして、子どもの成長を見守る立場である以上、子どもがどういう結果になろうと、常に応援しようという気概を持っていなければいけません。

さらに、子どもの成長はまだまだこれからであって、たとえ第一志望に入ってもうまくいかないこともある。

逆に失敗の経験を踏まえて、非常に立派な成長を遂げることもあるわけです。

後者の場合、どうしてそうなったのか、と言えば、やはり子どもと家族がこの機を活かそうと前向きに考えられたことに尽きるのです。

通うことになった学校は確かに第一志望に比べて見劣りするところがあるかもしれない。しかし、その学校だからこそ得られる教育や考え方もあるはずなのです。

それを見過ごしてしまえば機を活かすことにはなりません。だからこの心構えを最初から準備している必要があります。

たとえ中学受験の準備があまりうまくいかないからといって、その子が全部ダメだ、というわけでは当然ない。しかも、まだ彼らの人生は始まったばかりであり、今後大きく成長していくタイミングはあるはずです。

「中学受験で子どもの人生は決まらない。」

繰り返しお話ししていますが、これからお父さん、お母さんは中学になって子どもが進む学校が彼らの成長にとってベストな環境にするのだ、という気概を持ち続けてください。

どの学校に行ってもしっかり応援してあげよう、という気持ちを親がしっかり持つこと。このことで子どもが持つ安心感ははかりしれません。

複数の答えを考える

国語の記述問題を解いていると、「答えはこれだ」とひとつ思いついたところで、すぐに書き始めてしまう子がいます。

もちろん、それで十分な問題もあります。しかし、記述問題では、答えに入れるべき要素がひとつとは限りません。むしろ、いくつかの内容を組み合わせて答えを作る問題は少なくありません。

例えば「なぜですか」と聞かれたとき、理由がひとつだけとは限らないでしょう。登場人物の気持ちと、その背景にある出来事の両方を書かなければいけないこともあるし、前と後の変化を合わせて説明しなければいけないこともあります。

ですから、最初に答えが思いついても、そこで終わりにしないことです。

「ほかにも書くことはないかな」

と、もう一度本文を見直してみる。

解答欄が比較的大きく取られている場合も、ひとつのヒントになります。もちろん、解答欄が長いからといって必ず複数の要素が必要とは限りませんが、それだけ説明する内容があるのではないか、と考えてみることは大切です。

ただし、思いついたことを全部詰め込めば良いわけでもありません。必要な要素をいくつか見つけ、それを整理して書くことが重要です。

そのとき、ひとつの文を長くしすぎないこともポイントです。あれもこれもと一文につなげてしまうと、何を言いたいのかわかりにくくなります。必要であれば二つの文に分けても構いません。大事なのは、答えるべき内容がきちんと入っていて、それが読み手に伝わることです。

記述問題では、最初に浮かんだ答えだけで決めない。

「もうひとつないか」と考える習慣をつけてください。そのひと手間で、記述答案の中身はずいぶん変わってきます。

塾の課題が目的に合致していない場合

最近の子どもたちがやっている、塾からの課題はちょっと負荷がかかりすぎているかなあ、という感じがします。

さらに中身を聞いていると、まあ全員に同じものが出されていることが多くて、まあ、本人の成績や志望校に合っていると言えないところもある。

だから相変わらずできるところはできて、できないところはできない、ということが良く起こります。

しかし、それでは本人が勉強した割には、結果が伴わないので、あまり効率が良くなり。

ただ、ただやらされているだけで、本人の努力がプラスにならないのであれば、やはりしっかり中身を吟味していく必要があります。

後半に入り、はっきり言えば、無駄に時間を使っている場合ではない。

本当に合格するのに直結する勉強は何なのか、いっしょに考えてあげないと、ただただ、時間が過ぎ去ってしまいます。