睡眠不足

授業中、子どもの目が重そうだったり、ぼんやりしていたりすることがあります。話を聞いてみると、前の晩に遅くまで起きていた、ということが少なくありません。

勉強をしていたのなら仕方がない、と思われるかもしれませんが、実際にはスマートフォンを見ていたり、ゲームや動画に夢中になっていたりすることも多いものです。読書が止まらなかった、という場合もあります。何をしていたにせよ、睡眠時間が足りなければ、翌日の活動には影響が出ます。

特に夏は、暑さだけでも体力を消耗します。塾や学校への移動も負担になりますし、冷房の効いた室内と外との温度差で疲れることもあるでしょう。そこに睡眠不足が重なると、授業を聞いているつもりでも頭に入らず、問題を解いてもミスが増えてしまいます。

眠い状態で長い時間机に向かっても、勉強の成果はなかなか上がりません。それならば、やることを少し減らしてでも、早く寝た方が良いのです。夜遅くまで勉強を続けるより、十分に眠ってから翌朝取り組んだ方が、短い時間で終わることもあります。

また、睡眠時間だけではなく、毎日の生活リズムも大切です。寝る時刻が日によって大きく変わると、布団に入ってもなかなか眠れません。スマートフォンやゲームを終える時刻を決め、少しずつ眠る準備に入る習慣をつくっておく必要があります。

ただし、「早く寝なさい」と繰り返すだけでは、なかなか変わらないでしょう。なぜ遅くなっているのかを確認し、塾の宿題が多すぎるのであれば減らす、自由時間が夜に集中しているのであれば一日の過ごし方を見直す、といった具体的な対応が必要です。

睡眠不足のまま塾のペースについていこうとしても、思うように結果が出ず、本人の自信まで失われてしまうことがあります。そんなときは、いったん塾のペースから離れ、やることを絞って、確実にできる状態を取り戻す方法もあります。

まずはしっかり眠ること。勉強の量を増やす前に、元気に考えられる状態をつくることが先です。睡眠は休憩ではなく、毎日の学習を支える大切な準備のひとつなのです。

塾のペースから脱却して、まずは確実に自信を取り戻す方法についても、あわせてご覧ください。

正確に解く

受験では、難しい問題ができることも大切ですが、それ以上に「できる問題を正確に解く」ことが合否を左右します。実際、あとで見直せば気づけた計算ミスや条件の読み違えで失点してしまう子は少なくありません。しかし、本番では誰も教えてくれません。自分で気づき、自分で修正する力が必要になるのです。

そのため、普段の勉強から「速く終わらせること」よりも「正確に解くこと」を意識してください。答えを急ぐあまり途中の確認を省いてしまうと、そのやり方が習慣になり、本番でも同じミスを繰り返します。一問一問、条件を確認し、計算を丁寧に進めることが、結果的には得点力を高める近道です。

また、途中式をきちんと残しておくことも大切です。途中式があれば、見直しのときにどこで間違えたのかをすぐに見つけることができます。答えだけを書いてしまうと、考え直すには最初からやり直さなければならず、貴重な試験時間を失ってしまいます。

普段から「正確に解く」ことを評価するようにしてください。たくさん解いたことよりも、ミスなく解けたことを積み重ねる方が、本番では大きな力になります。正確さは一日で身につくものではありません。毎日の学習の中で少しずつ磨かれ、入試当日の大きな自信につながっていくのです。

今の勉強法で正確さが身についていないと感じるのであれば、一度やり方を見直してみることも大切です。自分に合った方法で、確実に得点できる力を育てていきましょう。

受験勉強は、効率化が一番

過去出題されたいろいろな学校の問題にすべて対応する、ということになると、その対策は膨大になります。

中学受験は、小学校の教科書の範囲が出題範囲ではありません。それでは差がつかないので、差がつくように「小学生ができる問題」という定義で問題を作っているわけですが、当然、競争ですから、あまりに簡単な問題ばかりを出すわけにもいかないので、それなりにいろいろな問題を作る。

しかし、それをすべて追い求めることは難しい。

だからこそ、入試傾向に合わせて勉強する内容を絞り込む必要があるのです。

過去問をやるのも、学校別模擬試験を受けるのも、すべてやることをなるべく絞り込み受験勉強を合理的にする工夫なのです。

ですから、そこはがんばった方が良い。

これも出るかもしれない、あれも出るかもしれない、ではきりがありませんから、子どもたちのためにしっかりやる内容を絞り込んでください。