粘る?

問題が解けないとき、もう少し考えるべきか、それとも答えや解説を見るべきか。子どもの勉強を見ていると、判断に迷うことがあります。

すぐに諦めてしまうのは困りますが、長く考え続ければ必ず力がつく、というわけでもありません。手がかりがないまま同じ式を書き直したり、ただ問題を眺め続けたりしているのであれば、それは粘っているというより、勉強が止まっている状態です。

大切なのは、考えている間に何かが進んでいるかどうかです。条件を図に書き込む、わかっている数を整理する、似た問題を思い出す、別の方法を試す。こうした動きがあるなら、もう少し粘ってみる価値があります。

しかし、何をしてよいかわからない状態が続くなら、いったん解説を見た方がよいでしょう。家庭学習では、10分から15分程度をひとつの目安にします。それまでに方針が立たなければ、解説を読んで考え方を理解し、その後に自分でもう一度解いてみる。その方が、限られた時間を有効に使えます。

一方、試験中はさらに早い判断が必要です。一問に粘りすぎて、解ける問題を残してしまっては得点につながりません。少し考えて方針が見えなければ印をつけて先へ進み、残った時間でもう一度戻る。この切り替えも、受験では大切な力です。

粘るべきなのは、時間ではありません。解くための手を動かし続けることです。考えが進んでいるなら粘る。止まっているなら学び方を変える。その区別をつけられるようになると、勉強の質は大きく変わっていきます。

早く読もうとしない

近年の入試問題は、国語だけでなく、理科や社会でも問題文が長くなっています。実験や観察の説明、会話文、資料を読むための条件などが増え、読む量そのものが多くなりました。

そうなると、「もっと速く読まなければ間に合わない」と考えがちです。しかし、慌てて読んでも、ろくなことはありません。条件を一つ読み落としたり、問われていることを取り違えたりすれば、その後の計算や判断がすべて無駄になってしまいます。

大切なのは、文章を速く目で追うことではなく、必要な情報を正確につかむことです。何がわかっていて、何を求めるのか。どの資料を使い、どの条件に注意するのか。そこを確認しながら読んだ方が、結局は解答まで早く進めます。

もちろん、すべての問題を最後まで解き切れるとは限りません。しかし、入試は全問正解を競うものではなく、合格点を取る試験です。できる問題を見つけ、そこで確実に得点を重ねる方が、慌てて全体に手を出し、あちらこちらでミスをするよりも点数はまとまります。

時間が足りないと感じると、子どもは読むところから急ぎ始めます。しかし、急ぐべきなのは問題文ではありません。難しい問題に長くとどまらないことや、後回しにする問題を判断することで時間を作るべきです。

早く読もうとしない。しっかり読んで、できるところを正確に解く。その方が、結果として安定した得点につながります。速さだけを求めるのではなく、確実に点を取るための読み方を身につけてください。

その場で見直す癖をつけよう

算数の問題を解いているとき、計算間違いは良く起きます。

式を書いていると、どこで間違えたか、よくわかる。

できる子もミスをします。

しかし、彼らは試験時間内に修正できる能力を持っているのです。

そのために、彼らは常に確認を怠りません。

問題の条件を確認し、計算も確認して、ミスを出さないように進む。

それでも多少のミスは出るものですが、その場で見直すだけで間違えたまま進むことを防ぐこともできるので、間違いにくくなるのです。

そんなことしたら時間がかかる、と思ってしまいがちですが、むしろ確認をすることでやり直しをしなくて済むことの効果の方が上回るものです。

その場で見直すくせをぜひつけてください。