2015年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

中学受験の出題範囲

本来、中学受験の範囲というのは、小学校の指導要領の範囲、ということになっています。しかしながら、基本問題だけでは当然、入試問題として差がつく問題にはならない。

したがって、指導要領という範疇を意識しつつも、「小学生でも解ける問題」という拡大解釈の中で問題が作成されます。

だから算数で正負の数や二次方程式は出ないが、結果的には中学生の数学と同じように解いている問題、というのはあるものです。

で、これらの問題を例えば中学校や高校の教科書で見てみると中学2年の教科書に出ている、とか高校の教科書に出ている、という場合もあるかもしれない。

したがって、範囲はかなり広くなるのです。

私は良く中学2年ぐらいまでは先取りしている、というお話をしますが、まあ、概ねそんな感じでしょう。

つまり範囲は小学校を越えている。だから、それを5年の終わりまでに履修する、というスケジュールはやはり相当しんどいものなのです。

誰でもそれが5年の終わりまでにできるとは限らないし、できる必要もない。入試は小学校6年生の終わりですから、そこまでにできればいいのです。

だから、まずは基本をしっかり身に付けるべきだと思います。

例えば国語については、漢字と読解を毎週きちんと勉強する。

算数はあまり難しい応用問題は数を少なくして、まずていねいに基本をマスターする。基本ができればその週はそれでよし、でもいいと思います。本人が好んで「こんな問題も解いてみたい」というならやればいいこと。「ここまで行かないといけない」と考えるべきではない。

しかし、それでは組み分けが解けない、という話になるから、非常に困ったことだと思います。

本当は、「自分のペースに合わせてクラスが決まる」ことだけでいいし、「どこまでわかったかを確認する」のが目的なのに、「~までにいないと御三家は無理」みたいな話をされるから、親としても焦ってしまう。

しかし、本当はそうやって急ぐことで本来伸びる子どもの可能性を失わせてしまうことだってあるのです。

だから、親の方はもう少しゆったり構えていた方が良いと思います。最終的に6年生の後半伸びるためには、前半は多少緩んでいた方がいい。そんなに長い間緊張感を持続するのは、大変ですから、しんどそうなら考え方を変えてあげるといいでしょう。

塾の変更も大いにありだと思います。

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やはり速い

5年生のカリキュラムがここにきて、一気に加速しています。

教材の問題を見ていても、もう5年生の問題なのか、6年生の問題なのか、判然としない。きっと5年生の中にはずいぶん進んでいる子がいて、6年生が頭を悩ませている問題を解いちゃったりしていると思います。

でも、そんなに速く進んでしまって、できるようになってしまうと、先先、停滞が起きやすくなる。

速く進んで、後はゆっくり、というわけにはなかなかいかない。ある程度加速度がついてくるから、同じことを繰り返しているような気分になってくると勉強に飽きてしまう、ということはあるのです。

だから、確かにカリキュラムは速いが、あまり慌てないことです。

こんなに早くできるようにならなくてもいい。じゃないと、最後の追い込み、なんて気にならなくなってしまう。

以前、飛び級をしている子どもたちがいました。意図的に1年先の勉強をする。5年生で6年生の勉強をしてしまうから、6年になった途端浪人状態になる。

ちょうど1年前にやったことをもう一度やることになるから、最初は原級の子どもたちにくらべて良くできます。

しかし、飛び級の子どもたちはだんだん飽きてくる。一方で原級の子どもたちはだんだん追いついてくる。そうなると、今度は自分はできていたのに、そんなに差がなくなってくるから、あせってしまう、ということがありました。

比と速さ、比と図形など、ここのところ入試頻出のテーマが続いていますが、あわてずにじっくり取り組んでください。今のところ、基本がわかればいい、ぐらいでもまったく問題はないですから。

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4教科準備の進め方

学芸大小金井が2015年入試から4教科に試験を変更することになりました。

東京学芸大小金井入試教科変更について

で、4教科への流れはずっと続いています。例えば2教科、4教科の併用という場合もありますが、こういう試験制度はやはり4教科受験の方が有利に働きます。

まず、算数、国語の2教科で判定する。それである枠まで合格者を決めます。次に今度は4教科の試験の合計である枠を決める。つまり、4教科の生徒は2回、選抜を受けているわけで、これはやはり有利だと言えるでしょう。

だから、なるべく4教科の準備をした方が良いのだが、しかし、早く理科社会を始めるのは、私はあまり良い方法ではないと思っています。

社会は知識分野が多いのだが、実は理科も最初にやるのは知識分野が多いのです。理科の計算問題というのは分数や比が使えないとなかなか解けないので、どうしても算数でそれらを勉強した後になる。5年生の後半から電気、水溶液、力と計算問題がオンパレードになるわけですが、それまで必要な算数の勉強が終わらないからです。

したがってそれまでの間は知識の分野が多くなるわけですが、これは社会といっしょで覚えていても、忘れてしまう。組み分けテストの時は覚えていればできるわけだから、結構時間をかける。しかし、実際は忘れてしまって、結局6年生の後半にもう一度覚えなおさなければいけなくなる。

だから、最初から一生懸命やらなくても良いのではないか、と思うのですが、一般には4年生からしっかり始める塾が多いでしょう。

もちろん勉強することは大事だが、あとからでも間に合いそうなことを無理やり先にやっているような印象もあるのです。

ならば最初は2教科でも良いのではないか?と私は思います。いや、2教科の勉強を中心に据えるということです。塾はもちろん4教科のコースを選ぶわけだけれど、理科、社会はまあ、授業を聞いて、宿題やって、以上終わり。

それでとれる点数で良い、と満足してしまう。その分、勉強の比重は算数と国語にかけて、まだ続けられるのならばスポーツとか習い事をやっても良いのではないでしょうか。

実際に理科社会に力を入れ始めるのは5年生の後半から。つまり、まずは計算問題関係をしっかりやる。そして、それがしっかりした後に、生物だ、人体だ、岩石だ、と覚えることを整理していく。とこういう順番になると、結構、時間は無駄にはならないと思うのですが。

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