6年生の志望校面談を始めています。
まあ、他の塾だとまだまだ先の話でしょうが、私たちの塾の場合、志望校を絞って半年間の逆転戦略を考えるので、まあ、ここで志望校の話を保護者のみなさんとします。
で、先日、外部の6年生の方と面接をしました。
しばらくお話をしていたのですが、
「先生、こういう面談は、子どもの指導をしてくださる先生がなさるのですか?」
と聞かれたので
「はあ、そうですけど。」
と答えました。
「今の塾に通って1年半になりますけど、子どもの顔を知っている先生との面談は一度もありません。」
といわれました。
「はあ?」
「面談の専門の先生がいらっしゃって、子どものデータを見てお話をしてくださいます。でも、何か違うなってずっと思っていたんです。」
「ああ、クラスが変わるからでしょう。毎月クラスが変わると、先生も覚えてられないですよ。まあ、うちの場合は小さいから。」
かと思うと、別の方との面談で
「地元の小さな塾に通っているんです。」
「なるほど」
「でも、先生が本当に中学受験にくわしいのか、よくわからなくて。」
「・・・」
「高校受験の生徒はたくさんいるんでしょうけど、中学受験は。」
「でも、良く相談に乗ってくださるでしょう。」
「ええ、それはそうなんですが。」
確かに塾もいろいろと思いました。うちも当然、完璧ではありません。
この前内部のお母さんに
「先生、ホームページはあまり見ないんですけど。」
と言われてしまいました。うーん、見ない人にどう伝えるか、これも大きな課題です。
お答え頂けないとは思いますが…
エルフィーが近所にあれば、迷わず通わせていたと思いますが、現在子供は他塾生です。在籍している塾のカリキュラムは、関東大手受験塾の中では『先行逃げ切り型』と思われます。最近の先生のお考えを目にし、第一志望校を早めに決定したいと思っています。麻布か開成で迷っております。親子とも、どちらの学校にも魅力を感じております。おこがましい発言ですが、安心して開成を受験するには算数のキレがあと一歩、麻布を受験するなら、今の所『塾内順位は』安全圏です。田中先生は、6年秋四谷偏差値平均30~70の、全ての受験生親子に対し、等しい気持ちをお持ちの方とお見受けしております。お人柄を拝察するに、公共のネット上でこの質問にお答え頂けるとはあまり期待しておりませんが、どのような子供が開成向きでどのような子供が麻布向きなのか、お考えをお聞かせ頂けると、ありがたいです。やはり難しいでしょうか?
Unknown
おはようございます。
以前は開成と麻布ではずいぶんカラーが違っていました。開成は旧制高校の伝統を受け継ぐバンカラ校、麻布は自由な文化を受け継ぐリベラル校。麻布のカラーはあまり変わっていないようにも思うのですが、開成のバンカラは多少おとなしくなっているでしょう。
割と自由な雰囲気を望み、いろいろなことに興味のある子が麻布に向き、多少無骨、不器用であっても自分の目標はやり遂げるというようなタイプが開成という感じでしょうか。
ただ、昔ほど、違いを感じなくなってきましたが。
お役に立てば幸いです。
お礼
お忙しい中、ご返信ありがとうございました。
「!」という気持ちです。
先生のお書きになる文の肌触りはいつも柔らかく、とてもあたたかいです。
お恥ずかしいことですが、最近母親だけ、もう逡巡していてはいけない、と麻布、開成両校の過去問に挑戦してみました。
受験生に相当な大人度と高度な素養を要求して来る点が、両校には共通しているように思いました。
しかし、わずかに、国語の「他者(異文化含む)理解、受容」の部分が共通しているだけで、
両校から受験生に要求される力は、4教科ともずいぶん違うと感じます。
開成の問題は、「学究者の卵、官僚の卵」を探している感じがします。
麻布の問題は「個々それぞれの才、はばたく心、を持った受験生」を探している感じがします。
1説には両校で迷ったら、6年秋までとにかく開成を目指し、秋に最終決定しても、麻布には間に合う、と言われているようですが、
この進め方だと、田中先生のおっしゃる「ムリ、ムダ」がある気がしてしかたがありません。
それともこの説は正しいのでしょうか。
本日以降のブログを拝見していれば、その答えは見つかりますでしょうか。
できれば早く決めるのがベストです。
私は開成と麻布で迷うことをなるべく早く切り上げて、どちらからに進むことをお勧めします。
お母さんが研究されたように、それぞれの学校で求めるものは当然違います。しかも両校とも難度の高い学校ですから、それなりに絞り込んで学習をしていった方が効率がいいように思います。
それなりの能力も成績もあれば、二兎追っても成果があるかもしれませんが、結局は1校しか受けられませんから(2月1日同日という意味で)できる限り早い結論が望まれるのではないでしょうか?
お役に立てば幸いです。