中学入試で合格点をとるためには、当然、問題が解けないといけないわけですが、問題が解けるというのは
1 問われている知識を知っている
2 問われている問題を考えて解く
の2つがあるわけです。
1は歴史の年号が典型的でしょう。日清戦争は何年に始まった?という問題は知っているか、知らないか、だけの話です。どう考えたって、それを編み出すことはできません。1894年だと知っていれば得点でき、そうでなければ得点できない。
これはわかりやすい。
しかし、2は1と同じではないのです。つまり、解き方を覚える、というようなことはほんの一部の公式にとどまることであって、算数や理科の計算問題、あるいは国語の読解問題というのは、自分で考えて答えを出す。
中学入試の問題を分析すれば、2の方が多いのです。
だからたくさんの解き方を覚える、というのではなくて、その問題をその問題としてとらえ、それを考えて、答えを出す力をつけるということになる。すなわち解き方を100個覚えたからまだまだだが、1000個覚えれば大丈夫だろう、みたいな話では決してない。
これから入試までの間に、何問解こうか解くまいが、その力がついていれば良い、ということなのです。
ところがこういう練習というのは、つかみどころのないところがあって、定量的になりにくい。だから200問やる、とか過去10年分を3回やる、みたいな形になるわけですが、1回だけやっても合格する子は合格するわけで、むしろ自分で本当に考えられるようになっているのか、をしっかり把握するべきなのです。
今年後半、塾に通う回数が増えたり、個別指導をつけたり、家庭教師を頼んだり、まあ、いろいろするご家庭が増えるわけですが、しかし、本当にそれらは「子どもが自分で考える力をつける」ことに役立っているのか?考えてみてください。
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