今はお子さんひとりという家庭も少なくないし、親戚筋で年齢が近い子もいないし、また先輩と知り合うこともあまり多くないと思うのです。
しかし、中学生になって部活が始まり、先輩と話をするようになると、真似をしたい相手が出てくるものです。
勉強にしてもそうで、以前、式をなかなか書かない子がいました。
注意をするのだが、なかなか治らない。ところがある日、その子がある子どもと友だちになった。
その子は別に目立つ子ではないが、実は成績は悪くない。ただ授業中はあまり発言をするタイプではなく、しっかり自分で考えながら式を書いていくタイプだったのです。
その姿を横目で見た彼は、ひらめいた。
「そうだ、真似をしよう」
それから彼のノートが変わりました。友だちのノートとまあ、似てる似てる。
しかし、書いているうちに本当のところがわかってきた。
ただ、キレイに書いているだけではなく、自分で考えてその結果を後から使うために式を書くのだ、と。
それで彼は突然できるようになったのです。
親や先生が注意しても治らないことが、実は友だちや先輩を真似ることで一気に変わることが良くあります。
ただ、最近の子どもたちはなかなか真似る相手に出会わない。
そういう意味では習いごとのように上の子どもたちと付き合うことができる機会はとても大事かもしれません。
受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
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