最近の国語の長文読解というのは、もう高校受験で採録されている文章とそんなに違いはありません。つまり、結構難しい単語も入っているし、読めない漢字はルビがふってあるものの、これはちょっとと思う熟語に註がついていることもなく、なかなか小学生に読みこなすのは大変です。
これはある意味仕方がない部分があります。というのは、小学生向けに書かれている論説文、説明文の類というのは本当に少ない。だから、とうしても一般向けの文章になってきて、それでもやさしい、難しいはあるのだけれど、しかしそれで問題を作るしかないところはあるわけです。
で、この時期になって、どうも国語ができない、と感じられる子どもたちがいます。
実際に読んでいる内容を説明してもらうと、あまり表現できない。表現できない、には2つの理由がありそうです。ひとつは読めてない。つまり文章の内容がわかっていない。もうひとつはわかっていてもどう表現していいかわからない。
いずれにしても語彙が少ない、ということになるわけですが、試験3ヶ月前になって語彙が少ない、と言われたってこれは困る。
これが大学受験生で英語の単語を覚えていない、ということであるならば道はあります。それはただ覚えればいいだけだから。少なくとも日本語の語彙があって、それを英語に直すということだから、その英語を覚えればいいわけです。しかし、小学生の場合、母国語である日本語の語彙がないわけだから、じゃあ、暗記しましょう、っていうことも無理なのです。
中学受験でもいくつかの限界がありますが、語彙の限界はちょっとどうしようもないところがあります。
しかし、残りの時間、あきらめる、というのももったいない。で、考えられるひとつの方法はやはり、読み聞かせでしょう。つまり、大人が一緒に読んでことばを教えてしますことです。といって、そんなに時間もないから、やることは限られますが、それでもやらないよりはやった方が良い。それで少しでもお父さん、お母さんと会話が増えれば、実は子どもたちの語彙が増えるのです。
子どもたち同士で話をしてもなかなか増えません。少なくとも学齢が上か大人の人と話をしていると、ある程度耳からでも語彙は増えていきます。だからそういう機会を少しでも増やすといいでしょう。こればっかりやっているわけにはいきませんが、最後にやる方法がもしあるとすれば、これかな、と思います。
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本当に基本ができないのか?
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