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緊張感に慣れる工夫を

模擬試験は会場を変えれば、全く知らない子どもたちといっしょに試験を受けるようにすることができるでしょう。これは大事なことだと思います。

模擬試験の会場を選ぶにあたって、受験する学校が会場になっている場合はその学校をお薦めしていますが、しかしすべての学校が模擬試験の会場となっているわけではない。それでも、やはり知らない子どもたちの間で、自分の力を発揮する、というような練習はしておくべきでしょう。あまり遠くなっても問題だけれど、できるならば多少自宅からは離れた場所を考えてもいいかもしれません。

模擬試験は入試とは違います。違いますが、しかし、まあ似たような雰囲気を作り出すことはできます。別にお試し受験をしなくとも、知らない子どもたちの間で模擬試験を受けていればそれなりの練習にはなるでしょう。同じ教室の同じ仲間の中で受ける試験というのは、もはや日常化してしまったことだから、あまり緊張感を生まないものです。

この緊張感の中で、プレッシャーが出てきて自分の力が出せないという場合もあるでしょう。だから練習するべきなのです。

この秋はいろいろな会場で模擬試験を受けて、その緊張感に立ち向かう力を培ってください。


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塾の回数を増やせば大丈夫?


gakkoubetsu


塾に早くから週4日とか、行くようになると塾で勉強していればいい、とみんなが思い始めるところがあります。

夜遅くまでやっているんだから、家ではしなくてもいい、みたいな感覚がつい出やすい。

逆にあまり勉強していないと、じゃあ、もう少し塾を増やそうかしら、みたいな感覚も同じようなものかもしれません。

つまり外で勉強する機会が増えるごとに、「自分で勉強する機会が減少する」ということになります。

これを低学年からやってしまうのは、あまり良いことではないように思うのです。

塾では、情報を一方的に与えられる。

塾の授業はある意味効率を大事にするところがありますから、たくさんのことを教えてもらえる。

つまり、それは自分で調べる必要もないし、テキストを自分で読み込む必要もない。

聞いていれば、自動的に耳に入ってくる、という受動的なものです。

これに慣れすぎてしまうと、自分から調べたり、自分で考えたりする、ということが少なくなる。

しかし、入試問題はそうではない。

自分で考えたり、数え上げたり、作業をしたりしながら解いていくものだから、能動的な作業が必要なわけで、あまり受動的な機会を低学年のうちからたくさん与えてしまうのはプラスにはならないのです。

つい塾に出してしまえば、と思いがちですが、実はかえって逆効果になる場合もある。特に低学年の場合は、まずはじっくり自分で勉強できるようにすることが大事でしょう。

これは確かに最初は手間がかかるかもしれない。しかし、身について自分のものになってしまえば、自分でとっとと勉強してくれるわけだから、こんなにスムースなことはないのです。

まずはそういう時間を低学年のうちにしっかり作っていくことが、受験負担の軽減につながると思います。


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がんばりどころ

子どもたちの勉強を見ていて、ここが我慢のしどころだなあ、と思うことがたびたびあります。

例えばちょっと成績が上がってきた。わかる問題も増えてきた、というときにモチベーションが上がるだろうから勉強をがんばるか、と言えばそうではない。

ここでもうちょっと粘れば本当に自信がつくのに、という場面。

あるいは、逆にちょっと成績が下がってきた。実はミスが原因で、ミスを撲滅する手立てを実直に繰り返せばいいのに、「もう無理」とあきらめてしまう。

まあ、ここまでよくやってきたからこそ、「もう無理」と思う部分はあるのかもしれませんが、これもまたもったいない話。

ただ、やらされている感覚が強い子は、割と簡単に「もう無理」と思いやすいところがある。

これまでもいっぱいやったじゃないか、という感覚が強いからでしょう。だから、こういう場面でも「自分でやる子」の方が力強い面はあるのです。

入試までにはいくつか、我慢のしどころがあり、それをしっかり我慢できれば、明らかに力はつくので、ぜひ励ましてあげましょう。


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傾斜配点


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