以前、ある学校の先生と話をしたときのこと。
「有名な小説だったり、まあ、過去いろいろな学校で出題されたことのある文章というのは、子どもたちも読んだことがあるわけです。で、こういう文章をなるべく問題にしたいと思っているのです。」
と言われました。普通は他の学校で出題されない文章を使いたいのでは、と思ったのですが、そうではないようです。
「入試問題の読解というのは、そこに採録されている文章がすべてです。例えばその小説の筋を知っていたとしても、それは読解の問題はありません。そこにないのだから。しかし、有名な問題を出すと知っていることが多いから、余分に考える。特に読書量が多い子だったり、あるいは国語が得意という子が案外、この罠にひっかかります。」
「でも、国語のできる子をとった方が良いのではないですか?」
と聞いてみると、
「いや、そういう子は本当に正しい読み方をしていない。本来大事なのは目の前にある文章なのです。そこに何が書いてあるか、それを正確に読み取ることが大事であって、それを元に考えることがまず基本。それがすっ飛んでしまうと学問的には遠回りです。」
というお話でした。
よく作問者は作者ではない、というお話をします。つまり作問者は採録された文章からだけ判断できる内容を問題にするわけで、したがって解く方もその前提でものを考える。採録された文章に書いてなければ、たとえその筋を知っていたとしても、それはわからない話でしかないのだから、気を付けて解いていった方が良いでしょう。
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