第41回 なぜ計算間違いをするのか

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■算数のテストをやり直してみると、結構計算間違いが原因で答えが違っている場合が多いものです。もちろん、みなさんは計算のやり方は良く知っています。でも間違えるのです、なぜでしょうか。

■実は手の動きと頭の動きがばらばらになるから、間違いが起こりやすいのです。例えば計算をしている、手で筆算を書いているでしょう。しかし、頭はその先へ進もうと思っています。次にこうやって、というようにプロセスを追いかけているわけですが、手はまだ文字を書き終わっていません。結果として頭に出た数字を書いて次にいってしまうことがおきてしまうのです。あとから考えるとなぜこんな数字を書いたんだろうと思うかもしれませんが、要はあせりが原因なのです。

■本来計算は、自分が書いている文字を見て、それを確認しながら進んでいくことが大事なのです。それさえきちんとやれれば、計算問題をたくさんこなさなくても、計算力はつきます。一日5題程度の問題を絶対に間違えないという気持ちで練習することが大事なのです。

■入試では、いったん提出した答案を変えることはできません。したがってやり直しはききませんから、一発で正しい答えを出す必要があるのです。だから計算は絶対に間違えない方法で解いてください。つまりひとつひとつ確認しながら、進めましょう。そしてここがポイントですが手が先です。

■頭が先にいってしまうと、本来書かなければいけない数字を間違えます。しかし手が先なら手が書いた文字をそこでもう一度確認することができます。だから間違えにくくはなるのです。ついでにいえば、その場でもう一度検算すれば、完璧でしょう。

■1問の計算違いで、合格を落とすことだってあるもの。ですから、ていねいに、ていねいに解いていくくせをつけてください。

(平成17年11月6日)

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