地震に関する問題

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2020年サレジオ学院の問題です。

次の文章を読み,あとの問いに答えなさい。

 地震が発生すると,そのゆれはP波,S波という2種類の波となって地中を伝わっていきます。P波の伝わる速さはS波よりも速いため,地震が発生した点(震源)から離れた点(観測点)でゆれを観測すると,はじめP波を観測し,そのあとS波を観測することになります。P波を観測し始めてからS波を観測し始めるまでの時間をP-S時間といいます。震源から観測点までの距離[km]とP-S時間[秒]との間には,次の関係が成り立っているものとします。

    (震源から観測点までの距離【km】)=8×(P-S時間【秒】)

 9時58分20秒に地表付近で地震が発生しました。次の表1は,震源からそれぞれ異なる距離だけ離れた観測点A,B,Cで,この地震によるP波,S波を観測し始めた時刻を表しています。ただし,各観測点で観測したP波,S波は,どちらも震源から直接伝わったものと考えます。

(1)観測点AにおけるP-S時間は何秒間ですか。

(2)震源から観測点Aまでの距離は何kmですか。

(3)P波は毎秒何kmの速さで伝わりますか。

(4)観測点BにおけるP-S時間は6秒間でした。観測点BでP波を観測し始めた時刻を求めなさい。

(5)図2のように,水平な地面の上に一辺が10kmの正方形のマス目を考えます。観測点A,B,Cは図2の位置にあるものとします。震源と考えられる位置は,図2の灰色で示したア~クのどの正方形内の地中にありますか。ア~クから一つ選び,記号で答えなさい。

【解説と解答】

(1)P-S時が3秒です。
(答え)3秒
(2)P-S時が3秒ですから、8×3=24km
(答え)24km
(3)震源から24km離れているところに4秒で到着していますから、秒速6km
(答え)6km
(4)P-S時が6秒ですから、震源までの距離が48km。P波は48÷6=8秒で到着していますから、9時58分28秒
(答え)9時58分28秒
(5)CではP波が6秒できていますから、震源までの距離は36km。
Aから24km、Bから48km、Cから36kmですから、3つの円がほぼ重なるのはカ。

(答え)カ


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