溶解度の問題

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2015聖光学院の問題です。


次の表は、水100gに溶かすことのできる硝酸がリウムと塩化カリウムの最大の重さを、温度ごとにそれぞれ表したものです。これについて、あとの(1)~(5)の問いに答えなさい。
 ただし、一方の物質が溶けていても、水に溶かすことのできるもう一方の物質の最大の重さは、変化しないものとします。

(1) 物質を水に溶かせるだけ溶かした溶液を何といいますか。その名前を答えなさい。
(2) 硝酸カリウムは80℃の水250gに最大何gまで溶かすことができますか。
(3) 塩化がリウムを20℃の水に溶かせるだけ溶かした溶液が100gあります。この水溶液中に溶けている塩化カリウムの重さは何gですか。ただし、答えが割り切れない場合は、小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えなさい。
(4)80℃の水200gに、硝酸がリウム100gと塩化がリウム68gの両方を溶かした溶液があります。この水溶液をゆっくり冷やしていくと、ある温度になったとき、溶けきれなくなった物質が出てきました。この物質は何ですか。その名前を答えなさい。さらに、この水溶液を20℃まで冷やしたとき、この物質は何g出てきますか。
(5) 水に溶かせる物質の重さは温度によって変化します。このことは、身近なところでも見ることができます。その例として最も適したものを、次の(ア)~(エ)の中から1つ選び、記号で答えなさい。
(ア) 暑い日にコップに冷たいジュースを入れて放置したら、コップの周りに水滴がついた。
(イ) 冷蔵庫できゅうりをぬか漬けにしたら、ぬか漬けにする前よりもきゅうりの体積が減少した。
(ウ) 凍らせたスポーツドリンクを、まだ完全に融けきっていないうちに飲んだら、最初は非常に甘く、融け終わりのころはほとんど味がなくなっていた。
(エ) 水温が高いとき、金魚が水面付近で口をバクバクしている姿が見られた。


【解説と解答】
(1)
これ以上溶かすことのできない水溶液は飽和水溶液です。
(答え)飽和水溶液

(2)
硝酸カリウムは80℃で100gの水に170g溶けるので、250gの水では170×2.5=425g
(答え)425g

(3)20℃では水100gに対して塩化カリウムは34gですから、100:34=50:17
したがって100gの溶液の中に塩化カリウムは100÷67×17≒25.373・・・ より25.4gです。
(答え)25.4g

(4)塩化カリウムは20℃の水100gに34g溶けますから200gの水だと68g溶けるので20℃ではまだ全部溶けています。しかし、硝酸カリウムは20℃の水100gに32g溶けるので水200gだと64g。100gは溶けきることはできません。したがって先に出てくるのは硝酸カリウムです。20℃だと出てくるのは
100-64=36gです。
(答え)硝酸カリウム 36g

(5)
アは空気の中の水蒸気が冷やされて水滴になったので違います。
イはきゅうりの水分が減ったのですが、これはぬかに吸収されたので違います。
ウは物質によって凍る温度が違うということですから違います。
エは水中に溶けている空気がなくなっていることを表していますから、これです。
(答え)エ

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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